top of page
NOVEL ミントクラゲのある風景を描いたミントクラゲなショートストーリー
作品タイトルをクリックすると作品ページにジャンプします
ママがサンタにキスをした。夜中、おしっこがしたくなって階下に降りたあたしは、その現場を見てびっくりした。そしてあたし以上にびっくりしたのは、たまたまその時間に帰宅したパパだった。
ぼくは天狗だ。だが、なにも好き好んで天狗になっているわけじゃない。父も天狗。母も天狗。つまりは遺伝なのだ。
天狗なのに天狗じゃない男の話。
「ねえ。ちょっとの間でいいから、カラダ貸して欲しいんだけどな」
見ず知らずの美しい女性に声をかけられたぼくは――。
二十九歳。あたしは結婚を決意した。父と母に紹介するため、結婚相手のクマを連れて、あたしは実家へ帰った。
現代社会の笑えない話。川上弘美をオマージュして書いた短編。
川に犬を流しに来た。いつものように、言い出したのはカヨミさん。わたしは言うがままに連れてこられただけだった。
ふたりぼっちの少女の話。
生後すぐに亡くなった翔太のビデオを、妻はいつまでも見つめ続ける――。そんな妻に私は。
「本物にしか感動できないなんて、感受性が鈍い証拠よ」
娘はそう言って、熱のこもった、そしてかすかな不安とをはらんだ目で私を見つめた。
イミテーションをめぐる父と娘の話。
NEW 2019/04/10
bottom of page